GAFA(ガファ・ガーファ)という言葉を聞いたことがありますか?
新聞やニュースで度々登場しているため、目にしてたことがある方も多いと思います。
今回は誰もが知る4つの大企業であるGAFAについてまとめていきます。イノベーションを起こし各分野を引っ張っていく巨人についての知識を整理していきましょう。
GAFAって何?
GAFAとは「Google」「Amazon」「Facebook」「Apple」の頭文字をくっつけた言葉です。
我々日本人にも馴染みの深いアメリカの巨大IT企業ですね。これらの企業は「ビックテック」とも呼ばれています。
この4企業は今の世界の覇権を握っているといっても過言ではなく、現状の把握や将来の予想をするにあたって、外すことのできない存在となってきています。
GAFAは今までの企業と何が違うの?
GAFAが既存の企業と異なる点は3つあります。
- プラットフォームを作る企業である
- 圧倒的な資金力
- 世界中のデータを集約し活用していく
順番に見ていきましょう。
1.プラットフォームを作る企業である
まずプラットフォームとは「世の中の基盤となるサービス」のことです。何のことかまだよく分かりません…
具体的な例を用いて説明していきます
今までの企業活動を簡潔な図として表しました。こちらはイメージしやすいですね。
本が欲しかったら本屋に行くのが私たちの普通の行動でした。
トヨタや資生堂、パナソニックのような大手企業でも基本的にはこの図の中で活動してきました。
次はGAFAたちプラットフォーム企業の活動を簡潔に図に表しました。
イメージしやすいのがAmazonです。欲しいものがあったらAmazonのサイトを見ることはもはや日常の行為ですよね。
このようにプラットフォーム企業は様々な企業と顧客とを直接つなぐ場所を提供するサービスを行っております。
これによりプラットフォーム企業は無くてはならない社会の基盤となると同時に、世界中の富とデータを吸い上げているのです。
2.圧倒的な資金力
2020年5月、GAFAにMicrosoftを加えた5つの時価総額が、日本の東証1部上場企業の時価総額を超えたというニュースがありました。たった5つの企業が2000以上の会社の時価総額を超えたのは驚きですね。
GAFAはこの豊富な資金力を新しいテクノロジーや優秀な人材に積極的に投資しています。これらの企業が次の世界を切り開くと考えられている理由の一つがこの資金力にあるのです。
3.世界中のデータを集約し活用
GAFAの最高の強みがデータの活用です。
プラットフォーム企業はそのサービスを利用している人の情報を吸い上げ、マーケティングや広告に利用しています。そのため便利なサービスが生まれ、更に情報が集まってくるということになるのです。
youtubeやFacebookをみていると、自分がちょうど興味がありそうな広告が出てきたことがありませんか?
「あなたがGoogleで調べる時、Googleもまたこちらを調べているのだ」ということなのですね。
GAFAのビジネスについて
ここからはGAFAのそれぞれのビジネスについてのお話です。馴染みの深いものから知らないものまでたくさんのビジネスに手を広げています。
【G:Google】
Googleは言わずと知れた検索エンジンの巨人です。
ミッションは「世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにする」
検索サービス事業に加え、YouTubeやGoogle AdSenseという広告サービスによって収益を上げています。
利用者の検索履歴のデータを活用して、より個人の嗜好にあった広告を打つビジネスを行っています。
【A:Apple】
iPhone、iPad、MacbookなどのデジタルデバイスやiBook、apple musicなどのデジタルコンテンツにより収益を上げています。
世界第3位のスマートフォン事業とデジタルサービスが事業の柱です。
appleはミッションを明確に示してはいませんが、そのブランド観は明確です。「スマートさ」「リードする」「革命を起こす」という世界観が見事なブランド戦略の肝です。
【F:Facebook】
FacebookやInstagramなどのSNSを運営する企業です。
ミッションは「人々にコミュニティを作る力を提供し、世界のつながりを密にする」
Facebookの利用者は27億人、圧倒的な人数と個人の嗜好に合った広告サービスがビジネスの中心です。
【A:Amazon】
オンラインショッピング(EC事業)にイノベーションを起こした企業です。
ミッションは「地球上で最もお客様を大切にする会社」
オンラインショッピングからの収益は全体の50%ほどと、規模の割に利益は少ないです。
Amazon Primeといったデジタルコンテンツに加え、AWS(アマゾンウェブサービス)というクラウドサービス、FBAというアマゾンの配送システムの二次利用でなどにビジネスを展開させています。
GAFAと競う中国の巨大テクノロジー企業「BATH」
中国政府は中国国内でのGAFAの活動を制限しています。現にGAFAのアプリなどは中国に旅行に行くと全く使えなくなってしまうようです。
その空白地帯を埋めるように頭角を現してきたのがBATHの企業です。BATHは人口1位、経済力2位の国で覇権的な地位を築くことに成功ています。
中国の最先端を引っ張る大企業たちBATH、それぞれの企業、ビジネスモデルについてより詳しく知りたい方はBATH ~GAFAと競う中国の巨大IT企業~をご覧ください。
GAFAとBATHのビスネスや売り上げ、時価総額を比較したGAFA vs BATH徹底比較をもあわせてどうぞ。
まとめ
「世界を統べる巨大企業がデータと富をかき集めている」と聞くと恐ろしいイメージが浮かんできます。
しかしGAFAは21世紀の舞台装置のようなものです。GAFAについて学び、自分が立っている舞台の性質を知ることはとても重要なことだと考えます。
圧倒的な資金力と個人データを持つGAFAは、これから発達する先進テクノロジーを利用してさらに巨大な企業へと成長していくでしょう。
世界の台風の目となるこれらの企業からは目が離せませんね!
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