ドローンとは ドローンの種類や過去・未来が一発で分かる!

テクノロジー応用編

ドローンという言葉をニュースなどで聞いたいことがある方は多いでしょう。そしていくつものプロペラが付いた「アレ」をイメージできる方もいれば、「具体的なことは少し…」という方もいると思います。

「ドローンってなに?」「どんな種類があるの?」「ドローンの過去と現状・未来について知りたい」という方のお役に立てるような情報を整理していきたいと思います。

今後さらに話題になるであろうドローンについて一から知りたい方はぜひお読みください!

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ドローンとは

ドローンとは「遠隔操作や自動操縦によって飛行する無人航空機」です。一般には三つ以上の回転翼を持つものを指すことが多く、皆さんが「ドローン」と聞いてイメージするのもそうだと思います。

中国DJI社の大ヒット製品「Phantom(ファントム)」

ドローンはセンサー等から得られた情報に基づき、人工知能等による制御を行うことが可能です。この「自律性」と「データ収集能力」がドローンの大きな特徴になります。

ドローンには気圧センサー、GPS、ジャイロセンサーなどが搭載されており、そこから得られる自身や周囲の情報をCPUで処理することで、自律的に飛行します。またこれらのみでなく、カメラや各種センサーを搭載することで、画像データの収集をはじめ、多種多様なデータ収集することができます。

これらの特徴からドローンは「空飛ぶAI」とも言われています。

ラジコンはコントローラーで全てを操作する必要がありますが、ドローンは方角などの簡単な支持だけで調節を行い自律的に飛行することができるのです。

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ドローンの種類

マルチコプタードローン

まずドローンと聞いて思い浮かべるのはこのマルチコプター型のドローンだと思います。上にあるPhantom(ファントム)は代表的マルチコプタードローンです。

マルチコプタードローンはその名の通り複数の回転翼を持っています。そのため空中で静止するホバリングや精密な操作など、固定翼型のドローンにはできない動きが可能です。

固定翼型ドローン

一般には馴染みのないですが、飛行機のような固定翼タイプのドローンも存在します。

こちらはマルチコプター型のような機敏な動きはできませんが、重量のある装置や荷物を搭載したり、長距離の飛行を行うことができるといった長所を持っています。

そのため固定翼型ドローンは軍用の利用や貨物の流通に利用されています。

ドローンのこれまで

ヘリコプターよりはるかに安価で、出来ることが多いのに高性能というドローンはどのように発達してきたのでしょうか。ここからは少しドローンの歴史を振り返ってみます。

1930年:軍用機として開発が進む

ドローンの歴史は戦前の1930年から始まります。主にアメリカとイギリスの軍用機として開発されました。

航空機を無人で遠隔操作させるというプロジェクトの中で、射撃訓練の的(標的機)として利用されていました。無線による遠隔操作というのがこのころの特徴です。

イギリスのチャーチル首相とイギリスの無人標的機「Queen Bee」

第二次世界大戦後には遠隔操作ではなく自動で飛行する研究が行われていきます。

1980年代:日本で産業用に利用が始まる

無人ヘリコプターの産業利用は日本で始まった農薬散布ヘリコプターです。日本は国土が狭いため有人ヘリの利用が向いておらず、効率化を求める過程で導入されました。

2010年:普及の皮切りとなる「AR Drone」発売

2010年フランスのパロット社のAR Droneというホビードローンが発売されました。その価格や性能が話題を呼び、ドローン普及の皮切りとなりました。ドローンが個人用に普及した背景には、電池の軽量化や通信技術の進歩があります。

ドローン普及の皮切りになったフランスのパロット社の「AR Drone」

2015年:日本で航空法が改正

2015年、日本でドローンを含む無人航空機に向けた航空法が改正されました。ドローンの定義や禁止空域の設定などが定められ、ドローンを利用する背景の整備が進みます。

今もこの法律は有効でドローンを飛ばす際は下のようなルールに注意する必要があります。

国土交通省より

現在のドローン市場

現在個人向けドローンの70%が中国のDJIという企業で制作されています。他にもHolyStone、Potensicなど多くの中国ドローンメーカーが存在しており、中国のドローンにおける優位性が目立つ状況となっています。

DJIホームページより

市場2位は「AR Drone」を発売したフランスのパロット社で、14%のシェアを持ちます。

ドローンのこれから

出典:矢野経済研究所

矢野経済研究所の2020年の発表によると、2018年のドローンの市場は軍用と民生を合わせて約1.6兆円になります。同研究所では、2020から2025年までの年平均成長率を8.3%と予測しています。

現在、オーストラリアやアメリカにおけるドローンの産業利用調査によると、空撮や測量の分野でのドローン利用がメインです。

そして今後最も成長が期待されている分野は輸送・配送サービス分野になると考えられています。主要先進国でドローンを用いた輸送や配送サービスの規制緩和が進むとみられ、2020から2025年におけるこの分野の年平均成長率は29.7%になると予想されます。

まとめ

ドローンとは何か、その特徴、種類、歴史から将来まで振り返ってきました。

ドローンは今身の回りにある個人用のホビードローンによる空撮だけでなく、様々な分野のビジネスにおいて利用されるようになる可能性が高い技術です。

次回はどのような分野で、どう利用されるようになるのかといった具体的な内容にも手を伸ばしていこうと思います!

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