TMDとは? BATHの次を担う新御三家

テクノロジー企業

テクノロジー先進国である中国では日々新しい企業が登場し、その革新的サービスで制覇を狙っています。

今回はそんな中国の次世代を支配するのではないかとみられている3つの企業について見ていきましょう。まだ日本ではなじみのない企業が多いですが、今後の日本にも少なからぬ影響を与えるほど強い力を持った企業達です。

スポンサーリンク

TDMとは?

TDMとはBATHの次を担うといわれる3つの巨大企業の総称です。

近年の中国はBATHと呼ばれる巨大IT企業を中心に発達してきました。

BATH(バス)とは中国の巨大IT企業「Baidu(バイドゥ)」「Alibaba(アリババ)」「Tencent(テンセント)」「Huawei(ファーウェイ)」の頭文字をとって作った言葉です。各企業についてより詳しく知りたい方は「BATH ~GAFAと競う中国の巨大IT企業~」をご覧ください。

BATH各社はデジタル界での独占的な地位を維持しようと懸命ですが、他の企業も台頭してきています。

その代表格がTMDという3社の「ユニコーン企業(時価総額が10億ドル以上の会社)」です。この3社は時価総額が100億ドルを超えるため「デカコーン」とも呼ばれています。

トヨタの時価総額が2100億ドルで世界41位、楽天が160億ドル、zozoが100億ドルなため、ユニコーン企業の存在感の大きさが分かりますね。

TMDは以下の3社の総称です。

  • T:今日頭条(トウティアオ)
  • M:美団点評(メイトゥアン・ディエンピン)
  • D:滴滴出行(ディディ)

ここからは3社の特徴を見ていこうと思います。

スポンサーリンク

TMDの特徴

シリコンバレーの模倣からスタート

中国を代表するBATHは、アメリカのGAFAと対をなすと言われており、そのビジネスの模倣からスタートしてきました。BATHとGAFAのビジネスモデルやその収益の比較についてより詳しく知りたい方は「GAFA と BATH 徹底比較」をご覧ください。

TMDの美団点評(メイトゥアン・ディエンピン)と滴滴出行(ディディ)もBATH同様にアメリカの企業の模倣からスタートしました。美団点評(メイトゥアン・ディエンピン)はグルーポンを滴滴出行(ディディ)はウーバー参考にビジネスを開始したといわれています。

当初は模倣から始まりましたが、その後中国の特性に合わせた独自のビジネスモデルに変化しました。

ちなみに今日頭条(トウティアオ)は純粋に中国向けの機能やサービスからスタートしました。

どちらにしろ言えることは、中国市場はモバイル機器やそれに伴うサービスにおいて、もはや模倣する側ではなく、流行を作り出す立場になってきているということです。

AIとデータの利活用

中国は他の国より個人情報の扱いに制限が少ないです。それはAIをより賢くするためのビッグデータが豊富で、機械学習の精度が高まりやすい環境であるということを意味します。

TMD各社もGAFA・BATHのような既存の巨大IT企業と同様にAIを駆使してのデータ分析を盛んに行っています。

AI利用に恵まれた環境に生えた芽が他の業種にも機械学習活用をもたらすことが、中国のテックサービスの充実につながっているのでしょう。

TMDとはそれぞれどんな会社?

T:今日頭条(トウティアオ)の特化した分野は「ニュース」です。そのビジネスモデルや革新的な点についてより詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。「【TMD】T:今日頭条(トウティアオ)とはどんな企業?~親会社のバイトダンスも~

M:美団点評(メイトゥアン・ディエンピン)は中国最大のオールインワンアプリといわれる生活総合プラットフォームです。そんなメイトゥアンについてより詳しく知りたい方は「【TMD】M:美団点評(メイトゥアン・ディエンピン)とはどんな企業?」をご覧ください。

D:滴滴出行(ディディ)は中国の配車サービスを支配する巨大企業です。より詳しく知りたい方は「【TMD】D:滴滴出行(ディディ)とはどんな企業?」をご覧ください。

まとめ

TMDは中国のユニコーン企業の代表格で、BATHのように世界に影響力を及ぼす可能性が十分あることが分かりました。

それぞれの企業の事業内容や特徴、強味などもしっかり頭に入れていきたいですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました