仮想通貨としてのイーサリアム イーサリアムの特徴を分かりやすく解説

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ビットコインの高騰や取引所のCMもあり、多くの人の注目を集めています。

今回はその仮想通貨の中で「ビットコイン」「リップル」と並び有名な「イーサリアム」について整理していきます。

イーサリアムの持つ特徴や、その背景について知ることは、「イーサリアムが投資する価値のあるものなのか」「今後の価格がどうなっていくのか」判断するうえで必要不可欠なものです。

今回はそんなイーサリアムについて基礎情報から分かりやすくまとめていこうと思います。

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2つの意味で使われるイーサリアム

イーサリアムについて調べると「イーサリアムとは分散型アプリケーションを実現するためのプラットフォーム」であると表示されます。しかし私たちはイーサリアムを仮想通貨として耳にします。

これはイーサリアムという言葉が2つの意味で使われているからです。

1.プラットフォームとしてのイーサリアム

イーサリアムは分散管理型のプラットフォームです。そのため様々なサービスをイーサリアム上で作成し運用することができます。より詳しく知りたい方は「プラットフォームとしてのイーサリアム」についてご覧ください。ETHの基盤となるイーサリアムという仕組みについて詳しく知りたい方は「プラットフォームとしてのイーサリアム」をご覧ください。

2.仮想通貨としてのイーサリアム(ETH)

イーサリアムというプラットフォームの中ではETH(イーサ)という仮想通貨が使われます。これが私たちが普段イーサリアムと呼んでいるものの正体です。

リップルでも「決済システムとしてのリップル」と「仮想通貨としてのリップル」が混合していたように、仮想通貨とその背景にあるシステムの名前が混合して利用されているのですね。

今回は「2.仮想通貨としてのイーサリアム(ETH)」に注目してまとめていきます

仮想通貨は当然のように使われている言葉ですが、正確にその意味を説明できるでしょうか。仮想通貨とは?電子マネーとの違い、種類、市場規模について興味のある方は「仮想通貨とは お金の歴史を変える大発明」をご覧ください。

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仮想通貨としてのイーサリアム(ETH)

イーサリアムというプラットフォームの中で利用される仮想通貨がETH(イーサ)でした。

ETHは2013年にスタートしました。ビットコインを第一世代とするとETHは第二世代の通貨に当たります。

ETHはビットコインに次ぐ世界第2位の時価総額を持つ通貨です。

仮想通貨時価総額ランキング

ビットコインには及びませんが3位以下のコインを大きく突き放す16兆円の時価総額です。

仮想通貨全体の時価総額が100兆円(2021年1月20日時点)と言われる中でのこの価格はイーサリアムの存在感の大きさを示していますね。

イーサリアム(ETH)の特徴

世界中に分散されたP2Pネットワーク

ETHを発行するイーサリアムネットワークはブロックチェーンでは、メインとなるコンピュータが存在せず、全ての参加コンピュータが対等な関係にあります。これをP2P(Peer to Peer)型の通信形態と呼びます。

ビットコインや他の多くの仮想通貨と同様に、特定の管理者に依存しない非中央集権システムというのがイーサリアムの特徴です。

イーサリアムネットワークの基盤となるブロックチェーンについて「ブロックチェーンとはどのような技術か」「既存の仕組みと比べてどこが新しいのか」ご存じでしょうか?興味のある方はこれらの点を分かりやすくまとめた「ブロックチェーンとは 一体何がすごいのか?」を是非ご覧ください。

発行上限が決められていない

ETHは発行上限数が定められていない仮想通貨です。

ビットコインは2100万枚、リップル(XRP)は1000億枚と多くの仮想通貨で発行上限が決め、通貨に希少性を持たせています。ETHはこの点でやや特殊な位置づけといえまね。

ETHは発行上限が年間5%を超えないように設定されており、普及度合いを見ながらインフレを起こさないように調節されています。

しかしイーサリアムの発展に伴い、新しく発行上限が定められる可能性は十分にあります。

PoWによるマイニング

ETHのブロックチェーンはビットコインと同様にPoWによるマイニングが行われています。

「PoW(プルーフ・オブ・ワーク:Proof of Work)」では、みんなで一つの問題を解き、解けた人がマイニングの権利を手にします。そしてマイニングをした人にはETHで報酬が払われるのです。

早い者勝ちであるゆえに、競争に勝つには超高性能なコンピューターと莫大な電気代が必要になります。

イーサリアム2.0への変化

2020年からイーサリアム2.0が始まり、徐々に変化していきます。

その変化の一つがコンセンサスアルゴリズムの変更です。つまりPoWによるマイニングから「PoS(プルーフ・オブ・ステーク:Proof of Stake)」へ移行するのです。

PoSではイーサリアムの保有量と保有期間に応じて、マイナーが抽選で選ばれ、取引を承認します。PoWとは異なり複雑な計算競争がなくなるため、マイニングのコスト削減・コンセンサス速度の上昇・取引容量の増大が可能になります。

さらに、「シャーディング」という負荷分散方法も導入され、取引の承認の高速化が期待されています。

イーサリアム(ETH)の今後

ETHはイーサリアムというプラットフォームの中で利用される仮想通貨です。

仮想通貨としてのETHの価格がどう変動するかを予想するためには、イーサリアムというプラットフォームがどのような仕組みで、どのように普及するのか知る必要があります。

より詳しく知りたい方は「プラットフォームとしてのイーサリアム」をご覧ください。

まとめ

イーサリアムという2つの意味で使われるややこしい言葉のうち、仮想通貨としてのイーサリアム(ETH)についてまとめてきました。

イーサリアムはここ1年で10倍になるほど価格が上昇している注目の仮想通貨です。そのような状況だからこそイーサリアムという仮想通貨の根本の仕組みについてしっかり理解していきたいですね。

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