【TMD】T:今日頭条(トウティアオ)とはどんな企業?~親会社のバイトダンスも~

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TMDという言葉をご存じでしょうか?

TMDとは今日頭条(トウティアオ)美団点評(メイトゥアン・ディエンピン)滴滴出行(ディディ)の頭文字をとってつけられた言葉です。

この企業群は中国においてBATHの次を担うといわれるほど、力をつけている注目の企業なのです。そんなTMDについてより詳しく知りたい方は「TMDとは? BATHの次を担う新御三家」をご覧ください。

今回はそんなTMDのT、今日頭条(トウティアオ)についてまとめていきます。トウティアオとはどんな企業なのか、その特徴や今後どうなっていくかを整理していきましょう。

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今日頭条(トウティアオ)とはどんな企業?

今日頭条(トウティアオ)とは何の会社?

トウティアオの特化した分野はニュースです。

今日頭条は「あなたの興味のあるニュースが、今日のヘッドラインになる」という意味です。

ニュースアプリとしては中国では筆頭で、月間のアクティブユーザーは2.6億人です。日本トップのヤフージャパンニュースの月間アクティブユーザーが2300万人なため、トウティアオの巨大さが分かります。

今日頭条(トウティアオ)の特徴

【特徴1】AIによるパーソナライズ

トウティアオの強味と言えば、AIを使って利用者に合ったコンテンツをレコメンドする仕組みを構築したことです。

溢れるほど大量の情報からユーザーが必要としている情報を自動配信します。

また他のSNSと紐づけながら自動配信の精度を上げることも可能です。

いち早くAIによるパーソナライズを取り入れ、圧倒的な利用者を背景にビッグデータを握ることに成功しました。

【特徴2】編集者が存在しない

通常のニュースアプリでは情報を整理し発信するための編集者が存在します。しかしトウティアオではすべてAIによる情報整理によって発信が行われます。

パーソナライズやフェイクニュースの排除、人件費の削減など、この特性により多くの強味が生まれました。

【特徴3】ユーザー自身もコンテンツ発信

通常のニュースアプリと異なる点はユーザー自身もコンテンツの発信が行えるという点です。そのためトウティアオは単なる情報収集の場だけでなく、コミュニケーションツールとしても活躍しているのです。

特に発信が多いのがショートビデオの分野です。収益化もできる仕組みになっているので、YouTuberのようなクリエイターも多数出現しています。頭条号というアカウントは41万人を超えており、その盛り上がり方が窺えます。

プラットフォーマーへ

トウティアオはニュースや動画だけでなく、文字・画像・ミニブログ・Q&A・動画など各種の情報を提供する総合プラットフォームになりつつあります。

ニュースサイトやSNS機能、動画投稿サイトやECサイトも兼ね備えた存在に進化しているのですね。

ショート動画をはじめ、様々な情報を取り扱う今日頭条

その幅広さがゆえにもはや「ニュースのアプリの会社」とは呼べません。AIでユーザーが求める情報を提供するプラットフォーマーになりつつあるのです。

プラットフォームとは企業と顧客のマッチングを行う存在です。代表的プラットフォーマーは小売業におけるAmazonやアリババ、広告におけるGoogleやFacebookなどが挙げられます。

トウティアオは今後、独自開発のAIアルゴリズムを最大の武器に、扱うコンテンツを増やしながら事業を拡大する戦略を取っていくでしょう。

トウティアオのビジネスは「検索の時代からレコメンドの時代へ」という長期トレンドにそっており、大手検索エンジンのバイドゥを脅かす存在になっています。

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バイトダンス(ByteDance)~今日頭条(トウティアオ)の親会社~

TMDの話からは逸れますが、ここで今日頭条(トウティアオ)の親会社、バイトダンス(ByteDance)についてまとめてみようと思います。トウティアオをより深く理解するのにも役立つでしょう。

バイトダンスとは世界一のユニコーン企業と言われています。その時価総額は既に1000億ドル超えです。その規模の企業となると日本にはトヨタ・ソフトバンク・ソニーなど5社ほどしかありません。

創業者と企業の特徴

創業者は張一鳴(Zhang Yiming )です。

彼はソフトウェアエンジニアリング部門を卒業しており、技術畑のプロです。2012年にバイトダンスを設立し、すぐに今日頭条を開始しました。

創業後の2012年という早い段階からデータサイエンティストを集めながら、ビッグデータ・AIに経営資源を集中させてきました。その結果、トウティアを始めとしたバイトダンスの参加企業は強力なAIとビッグデータの利用を武器にすることができました。

tiktokの運営

バイトダンスの事業の中でとくに有名なのが日本でも流行している「TikTok」です。

TikTokとは強力な編集機能を付けたショート動画アプリです。

2016年にサービスを開始した後、わずか2年後の2018年iOSアプリストアのダウンロード数世界一位になりました。現在では5億人のユーザーがいます。

TikTokのショート動画

ここでもバイトダンスの強味であるAI機能が活かされています。TikTokは強力なレコメンド機能見やすいショート動画が相まって、中国で最も中毒性が高いアプリと言われています。

文字コンテンツのWebから画像コンテンツのSNSを経て、動画が主流になるという流れにうまく乗っているのですね。

バイトダンスまとめ

バイトダンスはTikTokや今日頭条(トウティアオ)だけでなく、様々なアプリを全世界で配信するグローバル企業です。AIやビッグデータの利用が最強の武器であることをぜひ押さえておきたいですね。

トウティアオ以外のTMDはそれぞれどんな会社?

M:美団点評(メイトゥアン・ディエンピン)は中国最大のオールインワンアプリといわれる生活総合プラットフォームです。そんなメイトゥアンについてより詳しく知りたい方は「【TMD】M:美団点評(メイトゥアン・ディエンピン)とはどんな企業?」をご覧ください。

D:滴滴出行(ディディ)は中国の配車サービスを支配する巨大企業です。より詳しく知りたい方は「【TMD】D:滴滴出行(ディディ)とはどんな企業?」をご覧ください。

まとめ

中国の次世代を担うTMDの一つ、今日頭条(トウティアオ)についてまとめてきました。親会社のバイトダンスも日本には影響の大きな会社だということが分かりました。

既に日本でも有数の企業と肩を並べるこの企業が、今後どのようなビジネスを展開していくのか要注目ですね。

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