「AI」と「人の仕事」 AIとの共働き5スタイル

AI

「AIによって仕事がなくなるのではないか?」

AIが現実世界に次々と導入されている状況を見るとそのような不安がわいてくるでしょう。今回はAIが及ぼす変化の中で、「仕事」の分野に注目してみていきましょう。

AIが発展する中で、私たちの仕事はどうなり、私たちがどのような準備をしなければいけないかをまとめていきます。

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AIによって仕事はなくなるのか?

AIが人間の仕事を無くすか?その答えは「おそらくはNO」と言えるでしょう。

その理由は「完全なAIの出現が期待できる段階ではないから」です。

AIとは「人間にしかできなかったような知的な作業や判断を機械的に行えるようにしたもの」です。

そしてそのAIは大きく二つに分けられます。

一つが「強いAI」もう一つが「弱いAI」です。

強いAI

強いAIとは人間のような自意識を備え、全認知能力を必要とする作業が可能なAIです。

人間と変わらないターミネーターやドラえもんのようなのです。

これが目指しているAIなのですが、このレベルのAIはまだできていません。

弱いAI

弱いAIとは人間の知性の一部分のみを代替し、特定の仕事だけを処理するものです。

Siriや自動運転など、現在利用され、AIと呼ばれているものはほとんどすべてここに入ります。

弱いAIしかできてない、そして今後も当面はその状況が変化しない以上、人間が完全に置き換えられることはなさそうです。

AIとは何か?AIの歴史やその仕組みについて一から見ていきたい方は「AI・人工知能とは?AIの発展・特徴・現在について解説!」をご覧ください。

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AIとの共働きの時代

AIが人間に置き換わることは出来ませんが、AIの方が優れた部分もあることも明らかでしょう。

AIはデータを処理し、望む結果を抽出するという作業が非常に得意です。そのためこれからはAIの不完全な部分を理解し、そこを人間が補ってあげる必要がありそうです。

電卓やExcelを使いこなすように、AIを使いこなす「AIとの共働き」が今後のスタンダードになっていくでしょう。

AIとの共働きスタイルを以下の5つに分類し、それぞれ解説していきます。

  1. 一型
  2. T型
  3. O型
  4. 逆T型
  5. I型

1.一型 ~変わらない仕事~

一型は「人だけで仕事をする」働き方です。

この分野の仕事はAIが苦手な分野であるため、今までと変わらない状況が続きそうです。

【例:管理業務】

人間をマネジメントしたり、会社を経営する仕事には、効率だけでなく人の感情も考えていかなくてはいけません。

【例:クリエイティブ業務】

デザインやアーティスト、YouTuberなどゼロからイチを創り出す仕事はAIには不向きです。

人間だからこそ生み出せる価値を提供します。

2.T型 ~AIにより補助される仕事~

T型は「人の仕事をAIが助ける」分野です。

AIの知識を持った人間が使いこなすことで、AIから望む情報を引き出し、その効率を改善します。

例:接客・営業・教育・企画・介護・社会福祉

どの分野も人間が中心に業務を行うものばかりです。しかしそのサポートにAIが入ることで、過去の記録から次を予測して人間を補完することが可能になります。

3.O型 ~出来ることの範囲をAIが広げる~

O型は「人の仕事をAIが拡張する」分野です。

この分野でのAI利用により、従来は人が出来なかったことが出来るようになります。

例:高度な専門分野(医療・弁護士・会計)

このAI利用が積極的に行われているのが医療分野です。

医師にも見つけられなかった画像診断の高精度化や、病気の流行の事前予測はAIの得意分野であり、今後も利用が進んでいくでしょう。だからといってこれらの専門職が無くなるわけでもなく、AIが出したデータを利用し、更なる便利さへと繋げていくでしょう。

例:予測分析業務(トレーダー・アナリスト・マーケティング)

こちらもその分野の深い知識と、大量のデータの利用が必要という点において、上記の専門職と同様のことが言えます。

4.逆T型 ~AIを補助する仕事~

逆T型は「AIの仕事を人が補助する」分野です。

とうとうAIが中心になる分野がやってきました。T型の反対で、AIができないことを人が助けるのです。

例:データ入力業務(翻訳・文字起こし)・電話応答

実際にコールセンターに電話すると、多くの場面で自動音声サービスが電話に出ます。そのままAIとのやり取りだけで問題が解決する場合もあります。

AIが機能するための事前準備をしたり、AIのアウトプットが適切かチェックする仕事がこの分野に該当します。AI]の不完全さを補い、イレギュラーな事象への対応を行います。

5.I型 ~AIによってなくなる仕事~

I型は「人の仕事をAIが完全に代行する」分野です。

AIによってなくなる仕事というのはこの分野のことでしょう。

例:注文・会計業務

中国の無人コンビニやアメリカのAmazonGoでは、既に人がいなくても会計ができるシステムが完成しています。

【例:監視業務】

異常検知や不良品の検出は、長時間・高精度の画像認識を行う分野なので、AIの独壇場と言えます。

まとめ

今回は新しくできるタイプの仕事である「AIとの共働きスタイル」を5つに分けてまとめてきました。

AIは仕事を奪う脅威にも、仕事を与えてくれるパートナーにもなり得るからこそ、詳しく学んでいかなくてはいけませんね。。

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